今回の課題を練習すると、チャートの動きが少しずつ読めるようになります。
ローソク足の形や動きを見て、自分の言葉でまとめることで「買いが強そう」「今は様子見かも」などの感覚が身につくからです。
たとえば「長いヒゲのあとに反発して上がった」など、自分だけの気づきが増えていきます。
最初はなんとなくで大丈夫。
毎日の小さな練習で、少しずつコツを掴んでいきましょう。
【ステップ1】ローソク足の形を見てみよう。
課題1:大きく動いたローソク足を3本さがしてみましょう。

メモの例
6/1 15:00 ドル円 → 大きな陽線 → 上にぐっと上がった(買いが強そう)
6/2 10:00 ユーロドル → 大きな陰線 → 下にストンと落ちた(売りが強かったかも?)
まずは「どんな形かな?」「どう動いたのかな?」と気づくことが第一歩です。
【ステップ2】ヒゲに注目してみよう
課題2:ヒゲが長いローソク足を3本さがしてみましょう。

メモの例
下に長いヒゲ → 一度下がったけど、そのあと上がった(買いの力が入ったかも?)
上に長いヒゲ → 一度上がったけど、そのあと下がった(売りが強くなったのかも?)
「ヒゲが長い=反発してるかも?」というヒントになることがあります。
まずは形を見て、動きを感じてみましょう。
【ステップ3】値段が止まりやすい場所を見つけてみよう。
課題3:何度も止まっているところに横の線を引いてみましょう。

「このあたりで、よく跳ね返ってるな〜」という場所があればOKです。
やり方のポイント
チャートの時間足を日足か1時間足に切りかえます
上下に何度もぶつかっているような場所に、横線を1〜2本引いてみましょう
線を引くことで、ここは注目されている場所かも?というのがわかるようになります。
【ステップ4】だましのような動きを見つけてみよう。
チャートを見ていると、「いきなりグッと上がったのに、すぐ下がった」「急に下がったと思ったら、すぐ戻った」と変な動きをすることがあります。

メモの例
グッと上がったのにすぐ下がった → だましだったかも? 急な動きには気をつけよう。
【ステップ5】よく動く時間を知っておこう。
課題5:チャートが動きやすい時間と、あまり動かない時間をくらべてみましょう。
同じ通貨ペア(たとえばドル円など)を使って、朝・夕方・夜それぞれの時間のチャートを見てみてください。
その中で、どの時間帯が一番よく動いていたかを見つけて、メモしておきましょう

【ステップ6】続けて動いたところを見つけてみよう。
課題6:陽線や陰線が3本以上つづいて出ている場所をさがしてみましょう。
チャートを見ていると、何本も続けて「上がっている(陽線)」「下がっている(陰線)」ところがあります。
そんな「続けて動いている」場面を見つけて、そのあとにどう動いたのかもチェックしてみましょう。
たとえば「ずっと上がっていたけど、急に止まった」など、流れの変わり目が見えるかもしれません。
まずは「続いてる!」と感じた場所をさがしてみてくださいね。

【ステップ7】横ばい(レンジ)の動きを見つけてみよう。
課題7:同じあたりを行ったり来たりしているチャートをさがしてみましょう。
チャートを見ていると、上がりもせず、下がりもせず、なんとなく横に動いているだけの場面があります。
そんな横ばい(=レンジ)になっている部分を見つけて、どこから始まって、どこまで続いたのかをスクショしたり、メモして記録してみましょう。
見つけるときのポイント
・トレンド(はっきりした流れ)がなく、今はどっちに行くか決まっていない状態です。
・ローソク足が小さい。
・上下の幅がせまくて、あまり動きがない。
こうした場面では、次の動きが出るまで待ちの時間になります。
焦らず観察してみましょう。

【ステップ8】反転した場所を見てみよう。
課題8:上がっていたのに、下がりはじめた場所を見つけて観察してみましょう。
チャートを見ていると、ずっと上がっていたのに、急に下がりはじめる場所があります。
そういった反転(方向が変わった)ところを見つけて、そのすぐ前にどんなローソク足が出ていたかを見てみましょう。

「この形が出たあとに下がったな」など、気づいたことを自分の言葉でメモしておくと、あとで振り返るときに役立ちます
【ステップ9】ローソク足がだんだん大きくなる場面を見てみよう。
課題9:ローソク足が「小さい → 中くらい → 大きい」と変わっている場所をさがしてみましょう。
これは、値動きに勢いが出てきたサインかもしれません。

こういった場面は、動きが始まる前ぶれになることもあります。
まずは形の変化に気づいてみるところから、やってみましょう。
【ステップ10】判断しやすかったチャートを記録しよう。
課題10:これまでの練習の中で「おもしろかったな」「わかりやすかった!」と思った場面を1つ選んでみましょう。
「このチャートのどこがわかりやすかったのか」「どんなところが面白いと思ったのか」
そういった自分の感じたことや気づきを、短く1〜2行でメモしておきましょう。
記入例
| 日付 | 通貨ペア | 観察ポイント | 気づいたこと |
|---|---|---|---|
| 6/12 | USDJPY | 上ヒゲが長い陰線 | 売りが強そう。次のローソク足で下がった |
- 日付:観察した日。あとで見返すときの目印になります
- 通貨ペア:ドル円(USDJPY)やユーロドル(EURUSD)など、見たチャートの種類
- 観察ポイント:どんな形が気になったか? 例:「陽線が続いた」「長いヒゲが出た」など
- 気づいたこと:自分が感じたことや学び。「売りが強そう」「反発して上がった」など、自由に書いてOKです
おつかれさまでした!
ここまで10ステップの練習をしてきて、少しずつチャートの見方に慣れてきたのではないでしょうか?
大切なのは完璧を目指すことではなく、自分の目でチャートを見て、感じたことを言葉にしてみることです。
この課題は、1日1パターンずつ、10日間かけてゆっくり進めてもOKですし、週末にまとめて取り組んでも大丈夫です。
自分のペースで、無理なく楽しく続けていきましょう。
観察して・気づいて・メモする、この小さな積み重ねが、なんとなく分かるから少しずつ読めるに変わっていく第一歩です。
気づいたチャートは、記録しておくと、あとから振り返るときにとても役立ちます。
焦らず、楽しみながら、あなたのペースで続けていきましょう。
