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初心者必見!今すぐ覚えるべき「相場が動く理由」

目次

相場はどうやって決まるのか?

相場(マーケット)の価格は、誰か一人が決めているものではありません。価格は、買いたい人と売りたい人の「需給のバランス」で決まります。基本は、買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がります。

そして、証券取引所やFX市場には板情報(オーダーブック)というデータがあります。この板情報(オーダーブック)でリアルタイムでこの需給をみることができます。

オーダーブックのイメージはこちら↓

もっとわかりやすく解説

相場の値段は誰か偉い人が決めているのではなく「買いたい人」と「売りたい人」が、どっちが多いかで決まっています。たとえば、

買いたい人がいっぱいいたら → みんなが欲しがってるから値段は上がる

売りたい人がいっぱいいたら → みんなが手放したがってるから値段は下がる

つまり、この「欲しい人」と「いらない人」のバランスを、パソコンの中で自動で見ながら、今の値段がつくられていくんです。

実需(じつじゅ) vs 投機(とうき)

相場には「実需(じつじゅ)」と「投機(とうき)」の2つの側面があります。ちょっと難しい表現ですが、内容はかんたんです。

実需とは

実需とは、企業や政府が、実際の取引(輸出入、決済)に使うための為替取引や商品購入のこと。

むずかしく聞こえるけど、カンタンに言うと、「会社や国が、“モノ”を買ったり、お金をはらったりするときに使うお金のやりとり」のことです💡

投機とは

トレーダーやファンドが、価格変動によって利益を得ることを目的に行う取引。

むずかしく聞こえるけど、カンタンに言うと、「値段の上がり下がりを見て、お金をふやそうとする取引」のことです💡

基本的には相場はこの2つの要因で成り立っている……と一般的に言われていますが

CHECK

一般的には、相場はこの「実需」と「投機」の2つの要因で動いていると言われています。実際、近年の相場では、取引の大半がこの“投機”によるものであり、実需は全体の1割以下とも言われています。そして、厳密には、相場にはこの2つに加えて「金利差」や「市場のセンチメント(投資家心理)」といった要因も強く影響しています。このように、相場の動きは「単なる売買」だけでなく、金利や心理的なムードなど、複雑に絡み合った要素によって成り立っているのです。

わかりやすく解説

■ 実需(じつじゅ)ってなに?

本当に必要だから売ったり買ったりすること。たとえば、海外の会社と取引するために「ドル」が必要になったから買う、みたいな感じ。企業や政府が仕事で使うためにお金やモノを動かしているのが「実需」です。こういったポジションは、買ったら買いっぱなし、売ったら売りっぱなしとなり一方通行のため、価格は上がったまま、または下がったままとなります。 なぜなら、物品と通貨を交換しているので返金でもしない限り反対売買が発生しないからです

■ 投機(とうき)ってなに?

→ 値段が上がったり下がったりするのを使って、お金を増やそうとすること。たとえば、「安いときに買って、高くなったら売って利益を出す」みたいなやり方。これは投資家やファンドがよくやる方法です。投機的ポジションは、買ったら必ず同量売り戻す。 売ったら必ず同量買い戻すことで清算されるので価格に対するインパクトは一時的なものとなります。 つまり価格は元に戻ることになります。

今の相場は、この「実需」と「投機」、この2つの動きでできあがっています。でも、最近は投機(もうけ目的)がほとんどを占めているとも言われています。

今、相場を動かしているのは?

今相場を動かしている主な要素は①大口投資家と個人投資家と、②自動売買システム(アルゴリズムトレード)の2つの要素です。それぞれ概要を見ていきましょう。

①大口投資家と個人投資家

市場を動かしている主なプレイヤーは、大口の投資ファンドや銀行ディーラーです。彼らは数百億〜数兆円単位の資金を動かしており、個人投資家が何千人集まっても敵わないほどの影響力を持っています。

事例:2020年3月のコロナショックでは、大口投資家が一斉に売りを仕掛け、大きな下落を生みました。

わかりやすく解説

相場を本当に動かしているのは、ふつうの個人投資家ではなく、「大口(おおぐち)」と呼ばれる、めちゃくちゃお金を持っているプロたちです。

たとえば:

  • 投資ファンド(何千億円も運用している)
  • 銀行のトレーダー(銀行のお金を動かす専門家)

彼らは、1回の取引で数億〜数千億円のお金を動かすことができます。どれだけ個人が頑張っても、正直、この人たちにはなかなか太刀打ちできません。

例えば、2020年の「コロナショック」のとき。この大口たちが一斉に「売り」を仕掛けてきて、世界中の相場がドーンと下がりました。あのときの大きな下落は、まさに大口が動いた結果なんです。

②自動売買システム(アルゴリズムトレード)

現在の市場の90%以上は、コンピュータによる「自動売買(アルゴリズムトレード)」で構成されていると言われています。つまり今それだけ世界的に自動売買システムが使われている、と言うことです。

主なアルゴリズム手法:

  • トレンド追随型(モメンタム)
  • 逆張り型(平均回帰)
  • 裁定取引(アービトラージ)

機械は、ニュース・チャートパターン・価格の動きなどから瞬時に判断し、0.1秒以下で取引を実行しています。

わかりやすく解説

最近の相場の約90%は、人間じゃなくて「自動売買システム」が動かしているとも言われています。

この仕組みでは、コンピュータがあらかじめ決められたルールにそって、超高速で売ったり買ったりしています。なんと、0.1秒以下で判断することもあります。

これらは、まるで無人の自動車が道路を走っているように、相場の中で自動で動いています。

人間がボーッとしてる間に、何百回も取引してることもあります。

まとめ|相場の基本はここを押さえよう!

  • 相場の価格は「買いたい人」と「売りたい人」のバランスで決まる
  • 誰か偉い人が決めているわけじゃない
  • 相場を動かすのは2つの力、それは① 実需(ほんとうに必要だから売買する)、 ② 投機(もうけ目的で売買する)
  • 今の相場は、ほとんどが投機によって動いている
  • つまり今の相場を動かしているのは、大口投資家(ファンド・銀行)と自動売買システム
  • 自動売買システムでは世界中で、ルール通りに0.1秒以下で取引している
お疲れ様でした😊

ここまで理解できたら次の課題に挑戦しよう!わからないところがあったら気軽にチャットで相談してみてね!

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