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自動売買システムの実践的な使い方

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自動売買システムの実践的な使い方

ここでは、今までの講座を踏まえて自動売買システムの実践的な、より詳しい使い方を解説していきます。

基本を抑える

自動売買(EA)は、一度設定しておけば自動でトレードしてくれる便利な仕組みですが、「完全に放っておいてOK」ではありません。実際の運用では、いかに資金を守りながら続けられるかがとても大事です。

難しそうに聞こえるかもしれませんが、見てほしいのは主にこの2点です:

  • 今の資金に対して「ロット数(取引量)」が適切か?
  • 損失が出たとき、「口座全体にどれくらい影響するか?」が把握できているか?

この2つを意識していくことで、突然大きく資金を減らすリスクを避けやすくなります。

② 毎日1回、これだけは見ておこう!

自動売買の“健康状態”を保つために、1日1回は、次の項目をチェックしましょう。

チェックポイント状態対応のヒント
証拠金維持率が500〜200%未満【危険】ロット数を減らす/EAの設定を見直す
含み損が資金の10〜30%を超えている【注意】大きな損のポジションを一部決済
経済指標・ニュースが多い日【要確認】EAを一時停止して様子を見る

特に、証拠金維持率が急に下がっていたら要注意です。慣れてきたら、「どこまでの損なら許容するか」もあらかじめ決めておくと安心です。

③裁量トレードの要素をちょっとだけ加えてみ

完全におまかせの自動売買でも良いのですが、少しずつ「人の判断」をプラスすることで、より安定した運用ができるようになります。

④まずは1つ、使いやすいインジケーターを覚えよう!

これは少し上級者編ですが、おすすめは「ピボット(Pivot)」というインジケーターです。これはMT4に最初から搭載されているものではなく、以下からダウンロードしてご利用いただけます。使い方については外部サイトですがこちらにありますのでご参考ください。

  • 相場がこの先も伸びそうか?
  • それとも一度利確(利益確定)しておくべきか?

といった判断の手助けになります。もちろんこれ以外でも自分が使いやすいなと思うものをピックアップして極めていただいてOKです。

EAを“止めるべきとき”の見極め練習

それから、誰もがいちばん悩むこの「止めるタイミング」についてです。この見極め方を常に練習しておくと良いでしょう。

例えばこんなときがおすすめです。

EAを止めるべきタイミングの例
  • 数週間たってもポジションが決済されず、どんどん増えている
  • 相場が不安定で、損が大きくなりそう

そんなときは、以下のように対応を考えてみましょう:

対応方法例
  1. ポジションを持っている通貨以外の自動取引を一時的に止める
  2. それでも改善しなければ、一部決済 or EAを一時停止

このようにして、自分で判断して止めることができるようになってくると、トレーダーとしての成長を実感できます。

EAの運用を“記録”して、育てよう!

自動売買は「放置するツール」ではなく、“育てる”感覚で使うと失敗しにくくなります。そのためにはまず簡単な記録から始め、おさらいしながら自分のものにしていきましょう!記録しておくべきポイントは以下の通りです。

記録しておくと良い内容
  • 使っているEAの名前
  • 稼働開始日と現在の利益/損失
  • どんな相場のときに調子がよかったか/悪かったか
  • EAを止めたタイミングとその理由

記録にはGoogleスプレッドシートや「Myfxbook」という無料ツールが便利です。

状況によって“役割分担”しよう

FXの相場は「平常時(何もイベントがない状態での相場)」と、「経済指標発表前」と、「相場が急変したとき」の主に3つの状況に区分されます。これらそれぞれの相場状況に応じて切り替える考え方を持っておくとよりEAのパフォーマンスを出しやすくなりますので、ぜひ覚えておいてください✨

状況自動売買裁量
平常時フル稼働サポートに回る
経済発表前一時停止判断力が活きる
相場が急変した時弱い人の判断が強い

このようにして目安を立てておき、どのようなスタンスで取り組むべきなのか、というのをあらかじめ把握しておくだけでも結果はかなり違ってきます。

安定運用のための3つのポイント

これらの内容を踏まえて、安定的に運用するために以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  1. リスク管理  → 損失の上限を決めておく・ロットを大きくしすぎない
  2. EAのロジックを理解する  → どういう動きをするEAなのか、しっかり把握しておこう
  3. 感情をコントロールする  → 怒ったり焦ったりしないで、ルール通りに行動する習慣を

「EAはあなたの右腕、裁量はあなたの目」と考えてください。
それぞれの強みを活かせば、自動売買はもっと安心・安定したパートナーになります。無理せず、できることから一歩ずつ。
あなたの投資スタイルに合った「ハイブリッド運用」をぜひ目指してみてください。

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